2007年08月21日15時09分

 ハワイ在住の超絶技巧ウクレレ奏者ジェイク・シマブクロが初めてのベストアルバム「マイ・ライフ」を出した。昨年、映画「フラガール」の劇中音楽を担当し、自らのルーツである日本での認知度も上昇中だ。


ジェイク・シマブクロ=東京都内で
 02年のソロデビュー以来の楽曲に、オリジナルやカバーの新曲を加えた。「イン・マイ・ライフ」(ビートルズ)、「カリフォルニア」(レッド・ツェッペリン)などのカバーについて「刺激や影響を受けた音楽。ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)がバイオリンの弓でギターを弾くのを初めてビデオで見た時はウクレレで試したよ」。

 幼いころ母親に手ほどきを受けたのが、ウクレレを弾くきっかけ。ただ、のどかな伝統楽器というイメージにとらわれていない。

 「エディ・ヴァン・ヘイレンやジミ・ヘンドリックスたちの弾くエレキギターからピアノ、バイオリン、日本の琴まで、いろいろな奏法や音色を研究し、自分なりのスタイルを向上させてきた」

 7月下旬のフジ・ロック・フェスティバルでは、その技巧を存分に披露。いすから立ち上がって体を激しく揺らし、すさまじい速さで指を運ぶ姿は、ハードロック・ギタリストのよう。ほかにも、スパニッシュ風や哀愁ただようナンバーなど、ウクレレの可能性を引き出すステージだった。

 ベスト盤には、01年にハワイ沖で起こった米潜水艦による衝突事故の犠牲者を悼んだ「エヒメマル」を収録。さらに「フラガール」のテーマも入っている。

 映画の舞台、福島は母方の故郷だ。「ぼくはハワイで生まれ育ち、フラの伝統も身についていて、かつ日本人の血も入っている。映画にすごくつながりを感じた」。音楽面でも、初めて映画音楽を担当し、弦楽器のカルテットと共演するなど刺激を受けた。

 「ウクレレへの新しいアプローチが生まれた。ウクレレの4弦を、それぞれ第一、第二バイオリン、ビオラ、チェロに見立て、四つの楽器を同時に演奏するイメージ。ベスト盤の収録曲も、いまライブで聴いたら、よりカラフルなものになっているはずだ」

 ◇24日から、全国約20カ所を巡演するツアーも。
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